依存症とは
アルコール依存症者の自助グループAAのテキスト(ビッグブック)は、アルコール依存症を判定するシンプルな基準を提案しています(65ページ)。
「あなたが
①本気で酒をやめたいと思っているのに、きっぱりやめられないようなら、あるいは、
②飲んでいて酒量をコントロールできないようなら、
おそらくあなたはアルコール依存症だろう」
(①②の記号は引用者が付記)
ひとたびアルコール依存症になると中休みの期間(数日~数カ月、数年の断酒期間)を挟んで必ずまた飲み始め、いったん飲み始めるとしばらくやめられないという期間が続き、この悪循環を何年にもわたって繰り返します。その行き着く先は社会的、霊的(スピリチュアル)、肉体的な死です。依存症の末期までいった本人たちは、「なんとかしてくれ~!」「助けてください!」とうめき泣きながら飲んでいるのです。
ギャンブル依存症、薬物依存症、性依存症、買い物依存症などの
アルコール以外の依存症も基本的には同じです。
つまり、いったんこれらの依存症にかかると、いくら固い決心をしても必ずまた始めてしまう、そして、いったん始めるとコントロールを失ってやり続けてしまうという負のスパイラルが延々と繰り返されるようになります。
AAビッグブックは、先ほどの引用に続けて、(ほどほどで切り上げることとも、完全にやめることもできなくなっている)「としたら、あなたは霊的な体験をすることによってしか克服できない病気にかかっていることになる」(65ページ)と述べています。
「霊的体験」という理解しづらい言葉が使われていますが、難しく考える必要はなく、「依存症から回復するのに十分なほどの人格の変化が起きること」(266ページ)と理解してください。
RDP横浜は12のステップ/リカバリー・ダイナミクス®を利用者に提供して、依存症から回復するのに十分なほどの人格の変化が起きる手伝いをいたします。
セレニティプログラムの許可を得て掲載